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オンライン×大学連携で広がる学びの世界

「やりたいことはある。でも、どう学べばいいか分からない」——これは、不登校を経験している子供たちからよく聞く言葉です。好きなことや興味はあるのに、それを学びに変える機会がなかったり、「学びは学校で受けるもの」というイメージにとらわれて、自分の中で止まってしまっていることがあります。

そうした中、最近注目されているのが「オンライン×大学連携」という新しい学びの形です。
自宅にいながら、大学の先生や学生とつながり、自分の興味を深めていく——。
そんな学びの形が、少しずつ広がり始めています。




自宅にいながら“社会”とつながる

フリースクールに通う子供たちは、対面の集団が苦手だったり、環境によってエネルギーを消耗してしまうことがあります。だからこそ、オンラインでの学びはとても大きな力になります。

例えば、Zoomを使った講義や、チャット形式でのディスカッション、動画教材による事前学習など、参加のスタイルはさまざま。子供たちは、自分に合った方法で関わることができます。「リアルタイムの会話は緊張するけれど、あとから書き込むならできる」という子も、安心して自分の意見を表現できます。

大学と連携するプログラムでは、子供たちが大学生と一緒にテーマを選び、問いを立て、調べ、発表まで行うプロジェクト型の探究活動が行われています。たとえば、「動物の行動から人の感情を考える」や「日本の昔話と海外童話を比較する」など、一見遊びのようでいて、実は深い学びがそこにはあります。


“好き”から始まる学び

学びの入り口が「好きなこと」であるというのは、とても大切なポイントです。
不登校を経験した子供たちにとって、外から与えられる課題に取り組むことは、時にとても負担になります。「なぜこれを学ばなきゃいけないの?」という疑問が、心の中でくすぶっていることもあります。

でも、自分の中から湧いてくる「知りたい」「もっとやってみたい」という気持ちを出発点にすれば、学びは自然と深まり、自信にもつながっていきます。

学校とは違った立場にあるフリースクールだからこそ、子供と大学、あるいは地域との“橋渡し”ができます。
無理に背伸びをさせるのではなく、その子が安心して取り組めるペースや方法を一緒に考えることができる。これは、私たちフリースクールの強みでもあります。

「何を学ぶか」よりも、「どう学び始めるか」。
その一歩を支えることが、子どもの将来を大きく左右するのです。


未来の学びに向けて

社会が大きく変わる今、「学びのかたち」もまた、大きく変わりつつあります。
学校に行っているかどうかではなく、「自分の好きなことを、自分のやり方で学べているか」が、これからの時代には重要になってくるでしょう。

フリースクールに通う子供たちの学びは、「既存の枠に戻る」のではなく、新しい可能性を広げていく場です。むしろ、自分らしいレールをつくっていく力を育てることです。

大学との連携や、オンラインの技術は、その可能性を広げてくれる強力な道具です。
これからも私たちは、子供たち一人ひとりの“好き”を起点に、未来へつながる学びをつくっていきたいと考えています。

 

 

 

 

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