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夏休みから日常へ 〜重たい足を踏み出すために〜

長い夏休みが終わり、いよいよ新学期。
ランドセルに教科書を詰めるはずの朝――
「学校、行きたくない…」
そんな言葉に、戸惑いや不安を抱えた親御さんもいるのではないでしょうか。

特に小学校低学年の子供たちは、自分の気持ちをうまく言葉にできず、「だるい」「眠い」といった表現でSOSを出すことがあります。




夏休み明け、子供が「だるくなる」のは当たり前?

夏の間は、夜更かし、朝寝坊、自由な生活。
そこから急に時間割通りの生活に戻るのは、大人だってつらいものです。
小さな体と心にとっては、なおさらのこと。

「怠けてるのかな?」と感じるかもしれませんが、実はそうではありません。

子供にとっての「だるさ」や「行きたくなさ」は、体や心の防衛反応。
それを否定せず、「どうしたの?」と受け止めることが第一歩になります。


不登校になる前に、できることは?

不登校という言葉を聞くと、少し構えてしまいますよね。
でも実際は、今や中学生だと15人に1人が「不登校」と言われる時代です(文科省調査より)。

だからこそ、無理に登校させるのではなく、
「他の方法で学び、育つこともできる」という視点が大切になります。


「フリースクール」という選択肢

フリースクールは、学校に通わない子供たちが、自分のペースで学び、社会とつながる場所です。
「学びたい」「誰かと話したい」「好きなことをしたい」
――そんな気持ちを大事にできる場所。

しかも、最近は自治体の支援で学習支援費が出ることもあり、ハードルはぐっと下がっています。


フリースクールってどんなところ?

フリースクールと一言でいっても、特徴はさまざま。
一部をご紹介します。

  • 学年・年齢の枠にとらわれず、自分のペースで学べる

  • 勉強だけでなく、創作活動・農業体験・音楽・ゲームなど多彩なカリキュラム

  • 子供の気持ちを尊重しながら、信頼関係を大切にした運営

  • 登校のプレッシャーを減らし、「学ぶ楽しさ」を取り戻せる

学校と違って「毎日通わなくてもいい」「休んでもいい」という柔軟さがあるからこそ、
子供がもう一度動き出すきっかけになります。


「学校に行く」だけが正解じゃない

親としては、「なんとか学校に行ってほしい」「他の子と同じように」と思う気持ちも、もちろん自然なこと。
でも、子供にとって大切なのは「心が元気でいられること」。

一時的にでも、学校から離れてもいい。
「その子らしく学べる場がある」ということを、知っておくだけでも大きな安心になります。


まずは、一歩だけ前へ

夏休み明けの今、無理に走り出さなくてもいい。
でも、一歩だけ踏み出せるように、手を差し伸べることはできます。

  • 「今日は何をしたい?」と子供の気持ちを聞く

  • 登校が難しければ、午前中だけでも家で学習する時間をつくる

  • 近くのフリースクールや教育支援センターに相談してみる

親のその一歩が、子供にとっては大きな道しるべになります。

 

 

 

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